なぜ今、『老子』が求められているのか。『定本「老子道徳経」の読み方』刊行の言葉より その2
日本道観出版局です。
早島天来著 『定本「老子道徳経」の読み方』の
早島妙聴の刊行の言葉を一部抜粋して、ご紹介いたします。
■ なぜ今、『老子』が求められているのか。『定本「老子道徳経」の読み方』刊行の言葉より その2
私たちは高度成長の時代を走り抜けてきましたが、今こそ立ち止まって、これからの行く道を、 人類の一員として、見つめ直す時が来たのかもしれません。
そんな状況の今だからこそ、何よりも必要とされるのが、紀元前に中国で書かれた、 たった五千言の、しかし限りない大著である『老子道徳経』、別名『老子』なのです。
なぜならば、八十一章から成る、この『老子道徳経』が説いていることは、決して机上の哲学ではなく、 また頭だけの理論でもなく、実践して人生を幸せに生きてゆくという目的をもって語られている、 無為自然の哲学のエッセンスであるからです。
しかも「水」や「女性」や「赤子」といった、一見弱者とみられるものの持つ本性に本当の強さを見出し、 そこに人間の本来の生き方を示していることは特筆に価します。
そのような特質をもつ、中国古代の叡智を凝縮した『老子』は、
現代人が今こそ学ぶべき哲学だということが出来るでしょう。
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